Gravioは様々な種類のセンサーから情報を収集し、データを効率的に管理するためのシステムです。このマニュアルでは、Gravioを使ってセンサーデータを取得するための基本的な手順を説明します。
Gravioでセンサーデータを取得するための全体的な流れは以下のとおりです:
Zigbee対応デバイスを使用するには、PCにZigbee USBレシーバーを接続する必要があります。
Zigbee USBレシーバーがWindowsやMacで認識されない場合は、Silicon Labのサイトからドライバーをインストールする必要があります:
「デバイス」タブで、使用するZigbeeセンサーの種類(DataKind)を選択して新しいエリアとレイヤーを追加します。
Zigbee対応デバイスのセンサーデータを受信するには、まず、センサーをセンサーレシーバーとペアリングする必要があります。以下のボタンを押して、シリアルポートに接続されているセンサーレシーバーの設定画面を表示します。
デバイス一覧画面が表示されます。Zigbee USBレシーバーが正しく接続されていることを確認してください。
「ペアリング」ボタンを押してレシーバーがペアリング待ちの状態にします。(ペアリングモードは1分間です。)
ペアリングモード中にセンサー側のボタンを5秒程度押し続けるとセンサーがペアリングされて以下のように表示されます。
「ペアリング時に利用可能なレイヤーがあれば自動で設定」をオンにしている場合、ペアリングしたデバイスタイプを設定しているレイヤーがある場合は、自動的にそのレイヤーにデバイスが登録されて設定は有効となります。
EnOcean専用USBレシーバーをPCに接続します。
センサーレシーバー設定画面を開きます
EnOcean対応デバイスのボタンを押します しばらくするとセンサーがシリアルポートに表示されます
PC内蔵のBluetooth機能またはBluetooth USBレシーバーを使用します。
センサーレシーバー設定画面を開きます
Bluetoothの行の右矢印をクリックし、スキャンボタンを押します
スキャンモード中にセンサーが発見されると表示されます
検出されたデバイス(この例ではOmron 2JCIE-BU01-sensor-1)が表示されています
Gravioではバーコードリーダー(USB COM ポートエミュレーション機能が利用できるバーコードリーダー)を1つのレイヤーとしてデータ入力できるデバイスとして利用できます。ここでは、BUSICOM製BC-NL2200Uを例として、バーコードリーダーの設定手順を説明します。
バーコードリーダーがUSB COM ポートエミュレーション機能に設定されていることが必要です。BUSICOM社製のBC-NL1100U、BC-NL1100U Ⅱ、BC-NL2200U、BC-NL2200U Ⅱ、BC-NL3000U、BC-NL3000UⅢなどのモデルはUSB HID-KBW機能とUSB COM ポートエミュレーション機能を切り替えることができます。Gravioで使用する場合は、必ずUSB COM ポートエミュレーション機能に設定してください。
バーコードリーダーの接続確認は、Windowsの場合、デバイスマネージャーで確認できます
ポート(COM & LPT)の下に「USB シリアル デバイス(COMx)」(例:COM5)が表示されていることを確認してください
注意:BUSICOM BC-NL2200Uが表示されない場合には、バーコードリーダーが正しくUSBポートに接続されているか、USB COM ポートエミュレーション機能に設定されているかを確認して、HubKitを再起動してください。
(GPSデバイスの設定手順は今後追加予定)
物理デバイスの接続が完了したら、次にGravio上で論理的なデータ構造を設定します。
エリアは物理デバイスの設置場所を表す概念です。
エリアを作成した後、そのエリア内にレイヤーを追加します。
作成したレイヤーに、先ほど物理的に接続・ペアリングしたセンサーデバイスを追加します。
センサーの設定が完了したら、データの受信を開始します。
デバイスが正しく認識されない場合の対処法:
センサーデータが取得できない場合の対処法:
Hubはインストールされると設定ファイルの保存とデータを保存するためにデータディレクトリを作成します。
C:\ProgramData\HubKit
/Library/Application Support/HubKit/
Linux/RaspberryではDockerで動作しているため、以下のディレクトリがボリュームとしてマウントされています。
/home/gravio/hubkitrepo4/data
ONVIFなどでカメラから取得した画像は以下のディレクトリにカメラデバイス別にディレクトリが作成され、日付ディレクトリごとに保存されます。
C:\ProgramData\HubKit\mediadata
/Library/Application Support/HubKit/mediadata
Linux/RaspberryではDockerで動作しているため、Host側のディレクトリで見た場合は、以下のディレクトリがボリュームとしてマウントされています。
/home/gravio/hubkitrepo4/data/mediadata
Docker内部で見た時のディレクトリは、
/var/opt/hubkit/mediadata
のディレクトリとなります。