Gravio HubKit マニュアル

HubKit MCP サーバー ガイド

概要

HubKit MCP サーバーは、Model Context Protocol (MCP) を使用して Claude などの大規模言語モデル (LLM) から Gravio HubKit を操作できるようにする機能です。これにより、自然言語での指示を通じてアクションの作成・編集・実行やトリガーの管理が可能になります。

必要バージョン: この機能は Gravio 6.2.0 以降で利用可能です。

対応プラットフォーム

重要: HubKit MCP サーバーは Windows および macOS の HubKit でのみ利用可能です。Linux 版の HubKit では MCP サーバー機能は利用できません。

プラットフォーム MCP サーバー対応
Windows ✅ 対応
macOS ✅ 対応
Linux ❌ 非対応
Gravio Hub X64 ❌ 非対応

事前準備

1. HubKit のインストール

HubKit MCP サーバーを使用するには、まず HubKit がインストールされ、正常に動作している必要があります。

2. パーソナルアクセストークン (API キー) の作成

MCP サーバーが HubKit API にアクセスするためには、パーソナルアクセストークン(API キー)が必要です。

Web UI でのトークン作成手順

  1. HubKit Web UI にログインします

  2. 左側メニューから アカウント を選択します

  3. ログインしているユーザーの詳細画面で パーソナルアクセストークン セクションを見つけます

  4. トークン作成 ボタンをクリックします

  5. トークン作成ダイアログで以下を設定します:

  6. トークン名: トークンを識別するための名前(例: "Claude Desktop MCP")
  7. 有効期限: 以下から選択

    • 無期限
    • 1日
    • 1週間
    • 1ヶ月
    • 6ヶ月
    • 1年
  8. 作成 ボタンをクリックします

  9. 表示されたトークン文字列をコピーして安全な場所に保存します

重要: トークンは作成時にのみ表示されます。画面を閉じると再度確認することはできません。必ずコピーして保存してください。

Claude Desktop との連携

Claude Desktop の設定

Claude Desktop で HubKit MCP サーバーを使用するには、Claude Desktop の設定ファイルに MCP サーバーを追加します。

設定ファイルの場所

OS 設定ファイルパス
Windows %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json
macOS ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json

設定例

macOS の場合:

HubKit が起動すると MCP サーバーが http://localhost:29454/mcp で自動的に起動します。Claude Desktop からは mcp-remote を使用してこのエンドポイントに接続します。

{
  "mcpServers": {
    "GravioACS": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "mcp-remote",
        "http://localhost:29454/mcp",
        "--allow-http",
        "--header",
        "Authorization: Bearer YOUR_PERSONAL_ACCESS_TOKEN_HERE"
      ]
    }
  }
}

注意: - YOUR_PERSONAL_ACCESS_TOKEN_HERE を Web UI で作成した実際のトークン(ghk_at_ で始まる文字列)に置き換えてください - 認証は Authorization: Bearer ヘッダーのみで行われます(env セクションは不要です)

mcp-remote について

mcp-remote は、リモートの MCP サーバーに HTTP 経由で接続するための npm パッケージです。

前提条件: - Node.js がインストールされている必要があります - Node.js をインストールすると npx コマンドも一緒にインストールされます

使用方法:

  1. npx を使用(推奨)
  2. npx mcp-remote ... でパッケージを自動的にダウンロードして実行します
  3. 事前インストールは不要です

  4. グローバルインストール(代替方法)

  5. 事前に npm install -g mcp-remote でインストール
  6. その後は設定ファイルで "command": "mcp-remote" と直接指定できます

Windows の場合:

{
  "mcpServers": {
    "GravioACS": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "mcp-remote",
        "http://localhost:29454/mcp",
        "--allow-http",
        "--header",
        "Authorization: Bearer YOUR_PERSONAL_ACCESS_TOKEN_HERE"
      ]
    }
  }
}

設定後の確認

  1. Claude Desktop を再起動します

  2. 新しいチャットを開始し、MCP サーバーが認識されていることを確認します

  3. Gravio に関する質問や操作指示を入力してテストします

利用可能な機能

HubKit MCP サーバーでは、以下の機能を自然言語で操作できます:

アクション (ACS) 関連

機能 説明
アクション一覧の取得 HubKit に登録されているアクションの一覧を取得
アクションの詳細取得 特定のアクションの完全な JSON データを取得
アクションの作成 新しいアクションを作成
アクションの更新 既存のアクションを更新
アクションの実行 アクションを即時実行して結果を取得
アクションの検証 アクション JSON の妥当性を検証

トリガー関連

機能 説明
トリガー一覧の取得 タイマートリガーとイベントトリガーの一覧を取得
トリガーの作成・更新 新しいトリガーを作成、または既存のトリガーを更新
トリガーの有効化・無効化 トリガーのオン/オフを切り替え
トリガーの検証 トリガー JSON の妥当性を検証

コンポーネント・関数関連

機能 説明
コンポーネントスキーマの取得 特定のコンポーネントの JSON スキーマを取得
関数ドキュメントの取得 Pre/PostMapping で使用できる関数のドキュメントを取得
レイアウト情報の取得 エリア、レイヤー、デバイスの情報を取得
ベースプロパティの取得 利用可能なベースプロパティの一覧を取得

使用例

例1: 簡単なアクションの作成

Claude Desktop で以下のように指示できます:

毎朝9時にSlackに「おはようございます」とメッセージを送るアクションを作成してください。

MCP サーバーは自動的に: 1. 必要なコンポーネント(HTTPRequest など)のスキーマを取得 2. アクション JSON を構築 3. 検証を実行 4. 確認後、HubKit に保存

例2: トリガーの設定

温度センサーの値が30度を超えたときにアラートメールを送信するトリガーを設定してください。

例3: 既存アクションの確認と編集

現在登録されているアクションの一覧を見せてください。
その中の「定期レポート送信」アクションの内容を確認して、送信先メールアドレスを変更してください。

トラブルシューティング

よくある問題と解決策

MCP サーバーに接続できない

  1. HubKit が起動しているか確認
  2. Windows: タスクトレイの Gravio アイコンを確認
  3. macOS: メニューバーの Gravio アイコンを確認

  4. パーソナルアクセストークンの確認

  5. トークンが正しく設定されているか確認
  6. トークンの有効期限が切れていないか確認

  7. トークンの指定方法を確認

  8. Claude Desktop の設定で Authorization: Bearer ヘッダーにトークンが正しく指定されているか確認
  9. トークンが ghk_at_ で始まる正しい形式か確認

認証エラーが発生する

PAT was invalid

このエラーが表示された場合: 1. Web UI で新しいパーソナルアクセストークンを作成 2. Claude Desktop の設定ファイルで Authorization: Bearer ヘッダーのトークンを更新 3. Claude Desktop を再起動

アクションの実行に失敗する

ログの確認

MCP サーバーのログは以下の場所に出力されます:

OS ログファイルの場所
Windows %PROGRAMDATA%\Hubkit\mcp\logs\
macOS /Library/Application Support/HubKit/mcp/logs/

デバッグ情報を増やすには、設定ファイルの MinLogLeveldebug に変更してください。

セキュリティに関する注意事項

  1. パーソナルアクセストークンの管理
  2. トークンは安全な場所に保管してください
  3. 不要になったトークンは Web UI から取り消してください
  4. 定期的にトークンを更新することを推奨します

  5. 利用環境

  6. MCP サーバーは開発環境での使用を想定しています
  7. 本番環境での使用は推奨されません

関連ドキュメント